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March 14, 2019

再雇用は、

文字通り再び(新たに)雇用されることを言うのだとわきまえるべきです。今までが延長されるのではないのです。新たに雇用されるわけですから、新人と同じです。要求されることはプレイヤーとしての貢献であって、管理業務ではありません。
 冒頭の調査結果で、「継続雇用」という言葉が出てきましたが、その内実はほぼ再雇用です。あくまでも「再び雇用される」ととらえてください。改めて入社試験を受けるつもり、新人としてスタートするつもりで受けてほしいと思います。
私も定年退職後の65歳で再就職活動をした。定年まで大企業に勤め、国内外で様々な経験をし、子会社の経営にも携わってきた経歴から、「働く先はすぐに見つかるだろう」と思っていた。しかし現実は甘くなかった。結局、ようやく就職先を見つけたのは67歳のときだった。
定年を機に自分の職業人生を一度リセットし、あらためてキャリアの再スタートを切れる人は比較的早く再就職の口が見つかる傾向が強い。逆にいつまでも定年前の地位や収入、仕事にこだわってしまう人は、仕事探しに苦労していることが多い。
とくに大企業で高給をもらっていた人は、とかく「自分は能力が高い」「人材として価値がある」と錯覚してしまいがちだ。しかし「自分は社長だった」「部長だった」といっても組織の中の役割分担に過ぎず、現実を直視すれば、自分がやめても次の誰かがそのポジションを務め、会社は以前と変わることなくまわり続けるのだ。会社から離れてしまえばいったん価値はゼロになると心得るべきである。
「やる気がある」「清潔感がある」「コミュニケーション能力が高い」といった、定年前の人材に求められる条件は当然として、定年後の人材に期待している特有の要件があるのだ。それが「安い」「やめない」「休まない」という、“3つのY”だ。
一方、資格ではないが、書いておくほうがいいと思うのが、扶養家族についてだ。家族は今すぐ用意できる類のものではないし、採用の条件にもならない。しかし応募者の生活が安定しているかどうかの指標にされる場合がある。経理などの仕事は、シニアで独身だと責任感がないのでは、と思われ、採用されにくいケースもあるようだ。職種によっては「扶養家族がある」と書けば、雇う側に安心感を与えることができる。
 シニアの労働は、若手社員や中堅社員のようなプレッシャーから解放されて、人のため、社会のために働けるのだ。会社のために血眼になって業績を上げるような仕事ではなく、自分が必要とされる仕事を探せばそれでよい。そう気持ちを切り替えると、仕事探しも楽に思えてくるはずである。

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